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ゼラチンを使用した結束バンドが使われる現場

結束バンドは1970年に国内で生産・販売されて以来、今では世界各国でも活用されるアイテムとなりました。本来は電気配線を束ねるのに使われていて、使い捨てという立ち位置だったものです。ポリ塩化ビニールを素材にしており、結束バンドの裏面には凹凸が備わっています。これが決して緩まないという特徴を生み出し、魅力的なアイテムに仕上がったわけです。

現在では同じ緩まない結束バンドが各社メーカーから販売されていて、それぞれの活躍を見せるようになりました。ここでは医療現場で活躍している製品をピックアップしましょう。医療現場で使われているバンドのことを、インシュロックといいます。この結束バンドの特徴は、ゼラチンを使用して作られていることです。

なぜゼラチンを用いているのか、その理由は心臓外科手術で使われているからです。1999年に大学と製薬会社が共同で開発をおこなったインシュロックは、今では多くの医療機関で採用されています。ゼラチンを素材に使用している理由は体内で吸収できるからであり、心臓の大動脈をつなげる大掛かりな手術でも再度取り出す必要はありません。一般的な結束バンドよりもさらに極細になっており、通常は顕微鏡や拡大鏡を使用して取り扱われます。

このインシュロックの登場によって、心臓外科のオペの難易度は大幅に軽減されました。バンド特有の一度締めるとはずれないという良さも生かされており、今後も医療業界で大活躍をしていくでしょう。

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